管理職に求められる能力、組織マネジメントとは【必要なスキルと行うメリットをご紹介】
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「組織づくりに行き詰まり、何をすればいいか分からず悩んでいる」
「社内の業務を効率よく進め、成果につなげる方法はないか」
「新入社員が報連相をせず、勝手に行動することが多くて困っている」
上記のような課題を感じている人はいませんか?
多くの人間が所属する組織だからこそ出てくる悩み。
それを解決するためにお勧めしたいのが、組織マネジメントという手法の活用です。
組織マネジメントを「聞いたことがあるけど、具体的にどういう手法かが分からない」という人もいるでしょう。
そこで今回は、組織マネジメントとは何かというところから、行う目的や必要なスキル、導入のメリットまでご紹介します。
組織をスムーズに運営したいと思っている方は、ぜひ最後まで読み実際の仕事にいかしていただけると幸いです。
組織マネジメントとは
会社には、生まれた場所や育った環境が異なる人間が所属しています。
そのため、大枠は同じでも細かな部分で優先順位や重要視するものが異なっていることもあるでしょう。
ただ、会社のように同じ方向を向いて努力をすべき組織で、所属する人間が自分勝手に行動してしまっては仕事の効率が下がってしまいます。
統一性のない組織には不必要な作業や非効率なルールが潜んでいることが多くあります。
組織マネジメントは、無駄な作業や非効率的な業務を無くし、組織の資源である「ヒト、モノ、カネ、情報」のパフォーマンスを最大限に活かすマネジメント手法です。
【各自の力を最大限に発揮する!】組織マネジメントの目的
組織マネジメントを行う目的は、大きく2つあります。
●所属するメンバーそれぞれの得意不得意を補い合い、強みや弱みを補完し合うことで各自の力をを発揮できるようにする。
●メンバーの適性や志向を把握することで、個々に合わせたサポートを行い組織をスムーズに運営することが可能になる。
管理職として従業員が力を発揮できるよう働きかけ、目的の方向へと導くことで効率アップをはかることができます。
組織マネジメントを行う上で大切な5つのスキル
次は、組織マネジメントを行う上で必要となるスキルについてお話しします。
自分が持っているスキルは何か、またこれから取得すべきスキルは何かを確認してみてくださいね。
必要なスキル1…目標達成に必要な計画力
掲げている目標を達成するためには、達成までの道のりを逆算してタスクに落とすことが大切です。
タスクが具体的に計画出来るほど、業務に迷いが生まれず無駄な作業を省くことができます。
メンバー全体で目標達成するためには、重要なスキルです。
必要なスキル2…各自の力を活かす人材マネジメント力
所属するメンバーの能力や特性を見極め、強みを活かす配置を行える人材マネジメントも大切なスキルです。
また、メンバーの課題解決のための指導なども行えるとより良いでしょう。
必要なスキル3…人々を引きつけるリーダーシップ
目標を設定して、メンバーを導いていくことも欠かせないスキルです。
ただ人々がついて来たくなる信頼を寄せられる人間となるために備えておいた方がよいことがあります。
例えば、説得力のない指示やアドバイスを聞くのは抵抗感があるでしょう。
リーダーシップを発揮するなら、自分自身が目標を達成し続けてきた実績や信頼を寄せられる人柄が必要です。
リーダーシップは一朝一夕で身に着けられるものではありません。その人自身の行ってきたことが人がついて行きたくなる魅力、つまりリーダーシップとなるのでしょう。
必要なスキル4…上司部下の双方に対するコミュニケーション力
管理職は、部下と上司の中間の立場になります。
そのため以下の2つに対するコミュニケーション力が必要となります。
①部下をはじめとした現場
実際に業務を行う現場の意見を聞くことで、より良くなるためにはどうしたらいいのかについて腹を割って話し合える信頼関係を築きます。
②上位管理職
業務を行うメンバーと経営に関わる上位管理職とでは、コミュニケーションのとり方が異なります。
売上や利益など具体的な成果を求めることは経営層にとっては当然のことです。
市場や顧客、ライバル企業の動向など様々な要素によって、新たな課題も出てくるでしょう。
多角的な視点から情報を伝えることで、現状を理解してもらうための高度なコミュニケーション力が必要です。
必要なスキル5…メンバーの頑張りを評価する力
「自分の頑張りを誰も評価してくれない」
これは会社や上司への不信感にもつながり、次第にやる気を失う原因にもなり得ます。
成果を出した人材にはインセンティブや役職など活躍に応じた評価を与えること。
自身の努力を会社や上司から認められることは、今後も活躍したい、プライドを持って仕事をしようと思うきっかけにもなります。
また周囲のメンバーの意欲を高めることにもつながるので、会社全体の雰囲気も良くなるでしょう。
組織マネジメントを行う3つのメリット
次に、組織マネジメントを行うとどんなメリットが得られるかを見ていきましょう。
①人材の流出を防ぐことにつながる
組織マネジメントは、個人の適性や価値観を理解した上で、適切なマネジメントを行うことができます。
現在、世の中は一人ひとりの個性や生き方を大切にする流れにあります。
「自分という個を尊重し、あるがままの自分を受け入れてほしい」
そんな満たされない要望を持ちながら仕事をする人にとって、自分に適した仕事の割り振りやサポートを受けられる職場はまさに理想の環境と言えるのではないでしょうか。
働きやすい環境であることは、優秀な人材の流出を防ぐことにもなるはずです。
②管理職の負担を減らすことができる
メンバーの課題に合わせた育成やマネジメントは管理職の大切な仕事です。
ただ、組織マネジメントを行う上で大切なスキル「リーダーシップ」でもお伝えしましたが、発言に説得力を持ちたいと思うなら自分自身も成果を出していることも重要です。
しかしプレイングマネージャーとして活躍しているなら、限られた時間の中で多くのタスクを抱えていることでしょう。
時間に追われ、ストレスを感じてしまい、仕事が手につかない…なんて事態になってしまえば本末転倒です。
組織マネジメントを行うことで、メンバーそれぞれの能力が最大限に活かされるようになります。
自分の力を思い切り発揮できることは、本人の仕事に対する面白さややりがいにつながるでしょう。
またやりがいを感じれば「次はこうしてみよう」や「新しいチャレンジをしたい」という風に自発的に考え行動できるようになります。
そうなれば育成にかかっていた膨大な時間を減らすことができ、自然と管理職の負担も軽減するでしょう。
③組織全体の生産性がアップする
組織マネジメントを導入することで組織全体の生産性が向上します。
組織マネジメントによって、メンバーが自主的に仕事に取り組むことになることは先ほど伝えました。
仕事に熱心に打ち込めば打ち込むほど、強みを伸ばしたり課題にぶつかり力をつけたりします。
個人個人が力をつけていけば、自然と組織全体のパワーアップにもつながります。
個が大切にされる時代に組織マネジメントは欠かせない
人の生活は日々大きく変化しています。
働き方が多様化し、会社に一生を捧げる…というような考えを持っている人も少なくなってきました。
また人々は「自分らしさ」「思い描いた理想」というものを大切にしている傾向もあります。
会社という組織に所属する以上、ある程度は指示に従い行動することは当然だと思います。
ただ、個が持つ力や魅力を損なうことは避けねばなりません。
人間の能力や感性、価値観に応じた適切なマネジメントは、今後のビジネスでは重視されていく手法だと強く感じます。
そのためには、共に働くメンバーと交流を持ち理解に努めることが大切です。
相手がどういう人間かについて知ることが、組織マネジメントを行う第一歩。
もちろん組織マネジメントを行うためだけでなく、メンバーとの信頼関係を築くことはビジネスを行う上で欠かせません。
「これから組織マネジメントを導入したい」と思われた方は、まず身近な方の理解に努めることから始めてはいかがでしょうか。
そうした交流の中で自分という人間を知ってもらい、より良い関係を構築していけば、以下のようなメリットも見込めます。
変化の多い時代だからこそ、人との関係構築には注力すべきだと思います。
自分という個と相手という個を大切にするためにも、ぜひ組織マネジメントの導入をご検討ください。
この記事を書いた人
青木真子
青木真子
〇会社のビジョンや今後どういう方向に進んでいくのかを伝えやすく、相手も受け取りやすい
〇メンバーの自律的な行動を促しやすくなる