【優秀なWebマーケターを採用するのは無理?】成功の秘訣とおすすめ採用方法3選
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SNSの普及に伴い、Web上で集客して商材を販売したり、集客宣伝を行ったりする会社が増えてきています。
効率的な集客のためには、Webマーケティングが必須です。
つまりWebマーケターの採用は、事業を加速させる上でとても重要なことになります。
筆者は現在、LINEやGoogle広告をメインに取り扱う会社で勤務しています。その経験を元にWebマーケターの採用について紹介していきますので、参考にしていただけたら幸いです。
Webマーケターについて
Webマーケターの立ち位置や仕事内容、類似した職種について説明していきます。
人事担当に実戦経験がない場合、Webマーケターの現状やWebマーケターという職種に対しての理解が浅く、採用活動がうまく進められない企業もあるかもしれません。まずは正しく職種を理解することが重要になります。
Webマーケターのポジショニング
Webマーケターは自社事業に関わる業務と、クライアントに関わる業務の2種類あります。
例えば自社で商品を販売している会社であれば、自社ホームページやSNS運用を通して販売・営業を行う人材が必要とされるでしょう。また広告代理店であれば、顧客からSNS運用や広告出稿の依頼を受けて運用代行するWebマーケターが求められます。
案件を受けながらスキルと実績を積み、自社の事業に従事していく流れが多いです。
更にWebマーケターは1人で完結しない職種です。
Webディレクターやデザイナー、Webアナリスト、営業など他部署と連携して成果を生み出すポジションの職種になります。
Webマーケターの仕事内容
「Webマーケターを採用しなさい」と上司に指示されたものの、実はWebマーケターという職種をよく分かっていないという方もいると思います。
Webマーケターの仕事内容は非常に多岐に渡ることが多く、会社によって仕事の幅がまちまちなところも多いのが実情です。
主な仕事は、
・自社ホームページ
・オウンドメディア
・SNS
・メールマガジン
・チャット
上記のような媒体を通じて市場調査・分析を行うことです。
施策に対してどれだけの反応があったのかという数値を取ります。そして目標としている数値と乖離があった場合、課題を見つけ出し対策を行います。
その結果、数値がどのように伸びるかを確認するのです。基本的にはこのサイクルを繰り返し、目標を達成していきます。
必要なスキルとしては、IT・デジタルの専門知識(例えばSEO、HTMLやCSSについて等)、広告の知識やコミュニケーション能力です。
数値を分析して、施策を繰り返すので単調な仕事のようですが、他部署との対応が発生するなど、チームで仕事を進めていくこともあります。
そのため話す力よりも、相手を知ろうとする姿勢や聞く姿勢が求められる場面もあるでしょう。
Webマーケターが大変と言われる理由
Webマーケターは大変だと言われることが多いです。
それはなぜかというと、
・業務幅が広い
・正解と終わりがない
・結果を求められる
・業務が単調
こうしたことが理由です。業務の幅に明確な答えがないため、自分のスキルが上がるほど仕事の量や幅が増えていきます。
最初は分析・施策の企画だけだったのに、いつのまにかデザインやディレクションも任されていることもよくあります。
また、Webの世界は非常に早いスピード感で変わっていくので、常に勉強をしていく必要があります。
つまり「〇〇をすれば絶対に効果が出る」という正解を見つけることが難しくなるのです。
さらに同じような施策を別々の会社に打ってもまったく効果は異なります。
クライアントの所在地・業種・事業内容などによって、行う対策をカスタマイズする必要も出てくるでしょう。人によっては、やればやるほどキリがないと感じる仕事と言えます。
明確に数値として結果も出るため、プレッシャーを感じることもあり、そうしたことがWebマーケターは大変だと言われる理由です。
需要が高まるWebマーケター
今後、ますます需要が高まるWebマーケター。その理由と採用が難しくなっていく理由について解説していきます。
Webマーケターのニーズが高まっている背景
Webマーケターのニーズが高くなっている理由は、
・運用型のWeb広告やSNSの市場拡大
・人々の購買活動の流れの変化
上記2つがポイントになります。
インターネット広告は+31.9%の大幅増を記録しており、SNSを活用した市場が拡大していることがWebマーケターの需要を高めています。
またコロナ禍を通して人々は、インターネット上で購買活動への抵抗が今まで以上に薄れていることも関係しています。
実際に店舗に商品を見に行ったり、営業マンを介したりすることを重視していた企業や人が、ネット上の情報のみで契約まで完了させるケースが増えてきました。
こうした市場変化が、Webマーケターのニーズを高める結果につながっています。
参照URL:
広告業界の動向や現状、ランキングなどを研究「広告業界の動向と現状(2021-2022年)」(業界動向サーチ) https://gyokai-search.com/3-ads.htm
今後ますます難易度が上がるWebマーケター採用
前段で、Webマーケターを取り巻く市場について説明しましたが、今後ますますWebマーケターの採用は難しくなっていきます。
Webマーケターは常にトレンドを確認し、知識を増やし続ける必要があります。
Webマーケターを希望する求職者の数が圧倒的に少なく、専門的な知識も必要になるため優秀なWebマーケターの数は多くありません。
更に企業の理解・評価が追いついていないことも理由の1つです。
例えば、広告代理店は営業職への投資は惜しまないケースが多いのですが、Webマーケターは裏方のような扱いになってしまい、正確な評価や目標設定ができていないことがあります。
Webマーケターの仕事は作業的な部分も多いため、きちんと目標設定ができていなければモチベーションの低下にもなります。
そうした企業の受け入れが伴っていないことも、Webマーケターの採用難易度を高める一因と言えるでしょう。
Webマーケター採用の秘訣
次にWebマーケターを採用するための秘訣を5つご紹介します。
現在、採用活動を行っている企業も、今後はじめたいと思っている企業も下記の順番に沿って計画を立てていきましょう。
既存のWebマーケターにヒアリング
すでに社内で活躍しているWebマーケターがいるのであればヒアリングを行いましょう。この際、細かく聞き取りをすることで、不満を生み出す原因でもある現場との温度感の差をなくすことにつながります。
・今はどのような仕事をしているのか
・どこに課題を感じているのか
・新しく人を入れたら、どんなことを期待しているのか
・Webマーケターにとって自社の魅力は何か?
こうした観点で現場のリアルを取り入れてください。インターネット業界のスピード感は非常に早いため、独学で情報を集めるには限界があります。
前線で活躍しているスタッフの意見を積極的に参考にしていきましょう。
仕事内容を整理
次に業務内容を整理してください。
Webマーケターの仕事は範囲が広くなってしまいがちです。
新しい人材に任せることをきちんと整理して、少しずつ広げていくようにしましょう。
さらに昇格や昇給の基準も一緒に決められるとベストです。
新しい業務をクリアできたら昇給、育成ができるようになれば昇格など、明確なハードルを設定してください。
明確な目標を設定することでモチベーションの向上が見込め、求人活動の中でメリットとしてアピールしていくことも可能です。
ターゲット・ペルソナを決める
求人活動を行っていく上で、最も重要なのはターゲットやペルソナの設定です。
・Webマーケター経験の有無
・必要なスキル・資格
・男女・年齢
・価値観や思考
どのような人材を獲得したいのか、具体的にどんな人物なのか頭に思い浮かぶくらい細かくイメージしましょう。
ハードルを下げれば下げた分だけ難易度は下がります。ただ育成の手間や時間がかかります。
自社の状況を鑑みて、本当に必要なターゲット設定をしていきましょう。
誰でも良いという求人原稿は誰にも刺さりませんし、的外れな採用活動をしないためにもきちんとポイントを押さえることが大切です。
自社メディアを見直す
次に自社メディアを見直しましょう。
ホームページが古かったり、ブログやSNSの更新が途絶えていたりすることは採用活動にマイナスの影響を与えます。
Webマーケターはどんな会社なのかをメディアで確認します。
魅力的な会社だとアピールするためにも、可能ならスタイリッシュなホームページや面白みのあるコンテンツを運営する工夫をしましょう。
こうした点をブラッシュアップするだけで、求人広告に掲載しなくても応募が集まるケースもあるくらいです。
自社メディアの状態を確認し、古い情報は更新していくことが重要です。
採用メディアを選定する
最後のステップは採用メディアの選定です。
ステップ3つ目で決めたターゲットは、仕事を探すツールや仕事内容、働く上での条件など具体的にイメージしましょう。
若手の未経験であれば幅広く目に留まりやすい求人広告媒体が良いですし、経験やスキルのあるWebマーケターの採用であればエージェントなどを活用する必要があります。
時間がかかっても良いのであればSNSなどでコツコツ発信していく方法もあります。
自社の状態と欲しいターゲットに合わせて、適切な採用メディアを決めましょう。
おすすめの採用手法
採用メディアを決める上で、おすすめの採用手法について3つ詳しく説明します。すぐに行動に移すためにもそれぞれの特性を理解していきましょう。
オウンドメディアリクルーティング
1つ目はオウンドメディアリクルーティングです。ホームページや自社ブログを作成することで集客をはかる方法です。
魅力的なサイト運営をしている会社は、幅広い経験を積めることがイメージでき、魅力的に見えます。
メリットは、
・コスト削減
・継続的にアピールが可能
・採用以外にも活用が可能
という点が挙げられます。
既存のホームページを使えばコストは大きくかけずに、永続的な集客を見込むことができます。
また、人材獲得だけではなく案件獲得や販売促進などのPR活動にもプラスに働きます。
デメリットは、
・時間がかかる
・従事する人が必要
という点が挙げられます。
高いスキルを持って企画・制作をする必要があるため、できる人材が限られていることや、メディアを育てていくことに時間がかかります。
SNS採用
2つ目はSNSを活用した採用活動です。
TwitterやInstagram、FacebookやYouTubeを通して、Webマーケターに自社の魅力を発信したり、募集広告を出したりします。
メリットは、
・初期費用0円でスタート可能
・拡散力・発信力が強い
・幅広いターゲットにリーチすることができる
デメリットは下記のようなものがあります。
・アカウントを育てるのに時間がかかる
・定期的な更新が必要
・炎上のリスクがある
SNSは非常に多くのユーザーが活用しており、Webマーケターのように実際にSNS運用をしている職種であればチェックしている確率が高いです。
こまめな投稿を継続的にしていくことで、優秀なマーケターとの出会いにつながる可能性があります。
ルールを設けて発言の方向性を決めることで、炎上のリスクも減るでしょう。
転職エージェント活用
3つ目の手法は転職エージェントを活用することです。
転職エージェントは成約時に年収の30~50%の報酬が発生するため、一番コストがかかります。
ただ、その分だけ確実に人を獲得することができ、スキルや経験を問うこともしやすくなります。
メリットは、
・プロの知識を持ったエージェントを介することができる
・条件を定めた採用活動がしやすい
・経験者を獲得しやすい
デメリットは、
・コストがかかる
・紹介がいつくるか分からない
・継続性はない
採用活動に手を回す余裕のない企業、少しでも優秀な人材を獲得したい企業にはぴったりの方法です。
エージェントが書類選考を代行して、ある程度企業の理想に近い人材の面接を設定してくれるところも時間短縮につながります。
まとめ
Webマーケターを取り巻く環境は日々変化しています。
今後AIに取って代わられる業務も多いと予測されているWeb業界の中でも、Webマーケターはまだまだニーズの高い職種です。
今後ますます難易度が上がることが予想されているため、競合他社より先手を打つことが成功のカギとなります。
自社の営業力強化や人材不足の解消のために、Webマーケターの採用方法について今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
白木 めい
求人広告の営業を7年以上務めてきた経験を活かして、採用活動全般の記事が得意です。求職者目線、企業目線どちらも大切にしながら書いております。仕事依頼もお気軽にご相談ください(Chatwork ID:1gi31upx8lx3v)
・Webマーケターについて
・需要が高まるWebマーケター
・Webマーケター採用の秘訣
・おすすめの採用手法
・まとめ