【Indeedが目指すのは?】仕様変更で自動運用へ|対応3つを徹底解説
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2022年7月から、Indeedの仕様変更でクリック単価が手動で設定できなくなったことをご存じでしょうか。
「単価を設定できないとどうなるの?」
「気がつかないうちに予算を超えてしまったらどうしよう」
今回の記事はこのような不安を解消するための記事です。
最後までお読みいただくと、新しい自動運用の仕組みやIndeedが目指しているものを理解して効果的な運用ができるようになるでしょう。
- 自動運用への切り替えでクリック単価を調整できなくなる
- クリック単価の調整ができないとどうなる?
- 今後実施するべき対策3選
- 自動運用の設定は4タイプに分かれる
- まとめ
自動運用への切り替えでクリック単価を調整できなくなる
Indeedは料金システムに「クリック課金制」を採用しています。
求人広告がクリックされた分だけ料金が加算される仕組みになっているので、無駄な費用を抑えて運用できるという特徴があります。
従来は課金されるクリック単価に上限を設定することができました。
しかし仕様変更によって2022年7月からは手動でクリック単価が調整できなくなり、AIによって自動運用されることになったのです。
ではクリック単価を調整できなくなると、どのような問題が出てくるのでしょうか。
次の項目で詳しく解説していきます。
クリック単価の調整ができないとどうなる?
クリック単価を調整できなくなると、次のようなことが起こる可能性があります。
- 採用コストが予算オーバーする
- 応募者が減ってしまう
採用コストが予算オーバーする可能性がある
仕様変更前は予算を超えることがないように低めにクリック単価を設定できましたが、それができなくなります。
つまり今までと同じ効果を得ようとした場合に、かかる費用が予算を超えてしまう可能性があるということです。
例えば、もともと月の予算が20万円だったとします。
・仕様変更前→クリック単価100円に設定した場合:20万円÷100=2000クリック
・仕様変更後→クリック単価が200円になった場合:20万円÷200=1000クリック
このように、クリック数が半分しか得られなくなる場合もあります。
この場合、仕様変更前の2000クリックを目指すとしたら2倍の40万円が必要になる計算です。
応募者が減ってしまう可能性がある
上述ではクリック数が半減してしまう事例を紹介しました。
クリック数が仕様変更前から半減してしまった場合、クリック数に対する応募率が変わらなければ必然的に応募数も減ってしまいます。
このような仕様変更の影響が懸念されますが、何かできる対策はないのでしょうか。
不安な方も多いでしょうがご安心ください。以下で3つの対策をご紹介します。
今後実施するべき対策3選
対策1.応募率の向上に注力する
今後はクリック単価を調整できないため、クリック数を伸ばすほど費用が高くなる可能性があります。
クリック数が増えるほど企業の認知度は高まりますが、応募につながらなければあまり意味がありません。
つまり、やみくもにクリック数を増やそうとするだけでは無駄にコストがかさんでしまう場合があるということです。
例えば募集がなかなか集まらず、より多くの求職者に見てもらうため「営業職」を募集する求人広告に「事務職」の仕事内容も併せて記載したとします。
そうすると事務の仕事を探している求職者の検索結果にも表示できてクリックはされますが、営業の仕事を探しているわけではないため応募につながることはほぼないでしょう。
いかにクリック数を増やすかよりも、少ないクリック数でもより求職者の検索にマッチさせて応募率を上げられるような求人の内容にしていく方が得策といえます。
対策2.Indeed以外のオムニチャネルも活用する
オムニチャネルというのは、オムニ「あらゆる」チャネル「経路」という意味です。Indeed以外にもあらゆる経路を使って採用活動をおこないましょう。
Indeedに求人を掲載する企業は多く、これからも増え続けていく可能性が高いです。
それにより利用者の数も増加し、競争の激化で単価が上がることも十分に考えられます。
そう考えたときに、Indeedのみに依存するような形ではリスクが高いように感じます。
Indeedをやめた方がいいというわけではなく、Indeed以外の媒体もうまく活用できるとよいでしょう。
Indeed以外のオムニチャネルの例には下記があげられます。
●他求人検索エンジン(求人ボックス・スタンバイ等)
●SNS(Instagram・Twitter等)
●紙媒体(折込チラシ・フリーペーパー等)
現代はさまざまな手法で採用活動を行うことができるので、採用したい人材の属性や顕在層か潜在層かなどを考えて使う媒体を検討する必要があります。
対策3.企業ブランディングページを設定する
より良い人材を採用するためには、マッチング度が高い応募の数を増やすことが必要です。
Indeedに求人を掲載する方法は2種類あります。
Indeedに求人広告の原稿を出す直接投稿という方法と、もう1つは自社で保有している採用ページや求人サイトで掲載している広告を読み込んでもらうように依頼する方法です。
直接投稿は後者よりも求職者が応募するまでのステップが少ないため応募しやすいのですが、その反面企業についてよく知らないまま面接に至るケースが多くなります。
そうなると求めている人材とは違って採用を見送ることになり、人件費も時間も無駄になってしまうことが増えるでしょう。
ミスマッチを防ぐという意味でも企業のブランドページを作成し、求職者が目を通してから応募してもらうようにした方がよいのでしょう。
企業のブランドページは無料で作成できますが、保有求人数に対しての広告予算の基準を満たすことでより強化したものにアップデートできるプランもあります。
アップデートプランでは検索結果に企業のロゴを表示できたり、Indeed内で会社情報など求人の内容以外にも企業の魅力を訴求できたりします。
自動運用の設定は4タイプに分かれる
クリック単価の上限は決められなくなりましたが、今後は4つの自動運用タイプから選択して運用していくことができます。
ここではその4タイプの特徴をそれぞれご紹介しましょう。
タイプ1.バランス
複数の求人がある場合はすべての求人で閲覧数が増えるように、それぞれ均等に広告費が投入されます。
すべての求人で、ある程度応募を均一にしたい場合に選ぶとよいでしょう。
1番無難に使えるタイプかもしれません。
タイプ2.応募数最大化
「タイプ1.バランス」は応募数の均一化を目指すものですが、総応募数を増やすことを目的に運用するタイプが「応募数最大化」です。
1つの求人に応募が偏っても構わない場合には、より多くの応募を集められるように運用してくれるので効果的でしょう。
タイプ3.目標応募数
応募数の目標を設定することができるものですが、Indeedエントリーというサービス搭載の企業のみ設定可能なため、すべての企業が使えるわけではありません。
応募数の目標を達成した場合、その求人はサイト上に表示されなくなります。
求人によってそれぞれ違う数値で目標を設定できます。
タイプ4.目標応募単価
「タイプ3.目標応募数」と同じく、Indeedエントリーサービスを搭載した企業のみ調整可能です。
キャンペーン(広告をグループ分けする機能)ごとに設定した応募単価に収まるように運用してくれますが、単価を低くしすぎるとキャンペーン費用を使いきれないということもあるため注意が必要です。
まとめ
今回は、2022年7月からIndeedが仕様変更され、クリック単価の調整ができなくなったことで考えられる影響・問題点と対策についてご紹介しました。
Indeedが目指しているのは求職者が仕事を探しやすいと感じたり、転職に役立ったと思えたりする体験を提供することです。
そのためには求職者に合わせた、より質の高い求人を提供しなければなりません。
Indeedが目指すものを理解し、質の高い求人を掲載することに努めれば自動的にAIが求職者とマッチングさせてくれるでしょう。
この記事を書いた人
早乙女 瞳
多くの人事・採用系のメディアで執筆してきましたが、VUCAの時代に奔走する人事担当の方のお悩みは尽きないことでしょう。ご心労お察しします。効果的な採用手法やキャリア関連など、これからの人事に役立つ情報をマーケティングの視点も踏まえながら執筆しています。わかりやすく伝えられるように心がけていますので、私が書く記事で皆さまの負担が少しでも軽くなることを願っています。